『西遊記』雑感。続き。

そりゃ、新作やるのんて勇気がいるし皆を納得させる脚本書けるひとなんて皆無。
作曲にもエネルギーと時間を要す。
太夫にしても結構な古典の名作名曲を語っている方がゴキゲンさんというもんだ。
『古典』の中に存在するシュールレアリスムにこそ永遠の感動がある。
これは事実。
しかし、そこに到達する道は険しい。
よほど感受性の強いひとか、変った人でないと、すぐには文楽、好きになれまへんで。
近松のひとり遣いの人形の頃に較べ、曲節やら語りコトバの複雑発展により、いまや文楽はかなり高度でマイナーな芸域にもなってきている。
上岡竜太郎なんぞあるテレビ番組で、文楽は死んだ芸能や、とぬかしておった。
このことば、謙虚に受け止めんとアキマヘン。
ほんま、マイナー思考ってコワイ一面がある。
お便りコーナーに圓尾様より素敵な文章が届いてます。
とても精神的バランスのとれた有難いお便りです。
ぜひ、ご覧下さいませ。