孫悟空も疲れてきた。
掛け合いで一時間。
古典と違いコトバも節にも深みがないから・・。
でも客席の反応をみていると、どうしてもハッスルしてしまう。
地下鉄日本橋駅近辺でよく見かけるが、子供連れで文楽観劇にいらっしゃる母親の顔は、そこらの大阪のおばちゃんの雰囲気とはチョヨト違う。
連日密度の濃い入りだ。
五割くらいの入りの日も二、三日あったけど、だいたい七、八割の入りだ。
それもこの暑い時期に三週間びっしり。
これは画期的なことだと思う。
東京の国立劇場のスペースで二週間なら、連日SOLD OUT状態だ。
東京では今、異常とも思える文楽ブーム。
文楽のチケットが入手困難。
誰が制作の担当しても関係なしのありさまだ。
しかし、ブームは去るもの。
今こそ、血相変えて次代の客層取り込みプランを検討する時期である。
未来の責任は、『今』にある。