昨日の『旅愁』

ひとりの男を巡りふたりの女性が対峙する図式。
そのどちらの女性も素晴らしい。
人間ができている。
まるで、お園と三勝、おさんと小春のような関係。
けっして『タテマエ』ではないところの、アガペーの『愛』。
ふたりの女性の心の奥底。
単なる自己愛が、本質の『愛』へと昇華していく。
男を素材として逞しく生まれ変わっていくふたりの女性。
いやあ、ホントーに後味のいい映画だった。