久我之助は一番の「おとな」。小佐田定雄氏よりの『山の段』感想メール。

昨日はおつかれさまでした。
久我之助の沈痛さがひしひしと伝わって参りました。
それにしても、久我之助という役はあの段で一番の「おとな」ですね。
他の三人は自分の気持ちを吐露する場面があるのにほとんどずっと沈んだままで雛鳥と大判事の芝居をしっかり受け止めなければならないという大変なお役だと思いました。
前半のラスト、雛鳥と川をはさんでの「心ばかりが抱きあい」の部分でホッとします。
そしてそして、マクラの部分の大きさ。
大和の山と川が映画のシーンのように見えました。
「妹背山」の山の段は義太夫の中で一番好きなだしもので朝日座の越路大夫VS津大夫を拝見してから虜になりました。
ちなみに、うちの長女の名前は「さだか」。
長男の名前は「清澄」と申します。
長女は21歳ですので命名の秘密は知っていますが長男はまだ11歳ですのでわかってないと思います。
いずれ私の孫に「雛鳥」とか「久我之助」ができるかも・・・。