昨日の続き

  夜の部は歌舞伎好きの丁稚さんが、監禁されている蔵の中で『仮名手本忠臣蔵』四段目の一場面を気持ちよく演じる『蔵丁稚』というお噺。
数ある古典芸能の演目の中で、最もポピュラーなのが『仮名手本忠臣蔵』ではないでしょうか。
殿中松の廊下で浅野内匠守が吉良上野介に刃傷に及び、浅野は切腹させられます。
その遺恨を晴らすため、家老の大石内蔵助をはじめとする四十七士が吉良邸へ討ち入るという「赤穂事件」をもとにした物語は、ドラマや映画でも繰り返し上演されています。
その討ち入りに参加することができなかった早野勘平の悲劇を描いたのが六段目に当る「勘平腹切の段」です。
「お軽・勘平」といえば、知らない人のないビッグカップルでした。

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英大夫さんは大阪で「義太夫教室」を開いておられます。
雀松さんは、その教室の熱心な生徒さんです。
そんな「師弟」に三味線の鶴澤清友さんが参加してのコラボレーションの会です。
今日一日は青山が道頓堀に変身します。
みなさんも、濃厚な浪花の空気を深呼吸してお帰りください。