古澤侑峯さんら来場。桂川さんからお便り。

今夜は舞踊家の古澤侑峯さんがアーティストの木田俊一さんと写真家の佐藤アキラさんを伴って来場。
皆それぞれ個性的で感じが良く、終演後の会食(今夜もエノテカドォーロ)も楽しかった。
実相寺で舞の会や個展もされると聞いてびっくり。
世間は狭い。
それから、桂川あかねさんからのお便りです→《「妹背山」が背負っている「苧環伝説」からすると、夜にしか訪ねて来ない男に不審を抱き、その跡を追い、その正体を見てしまった女の運命は悲しいです。
ですから神話的には「お三輪」の愛は永遠に成就する事はない・・定めなのですね。
求馬は神でも蛇でもありませんけど、お三輪にしてみれば、雲の上人。
やはり契っては畏れ多くも、許されざる恋。
求馬の正体を知ったお三輪が案外すんなり納得してしまうのも、神罰的な自覚があったのかも。
今際の際、求馬を慕うお三輪に、たった一言労いの言葉でも掛けてあげれば・・と思うのですが、神は冷酷。
生贄、神罰・・血なまぐさくも神話の掟は厳しいです。
それから、「妹背山」の「山」についての重要な伝説を思い出しました。
万葉集でも名高い「大和三山」の山争いの伝説。
能でも「三山」として、香久山に住む柏手の公成を巡り畝傍山の桜子、耳成山の桂子が恋の鞘当てを演じます(能では男は登場せず女性二人のバトルですが)。
妹背山のお話には大和三山は登場しませんが、男を巡る女二人の三角関係の構図はそっくり踏襲されており、題名でもある妹山、背山。
それから三輪山、三笠山、葛籠山(若草山)…と大和盆地の「山」が物語の重要な核になっています。
尚、道行の社頭は三輪山を御神体とする大神神社とばかり思ってましたが、布留の里の石上神宮なのですね。
三輪→三笠山御殿への道中。
調べる程に様々な伝説と古代ロマンに彩られた曲ですね!。
》←お三輪も今は神様のもとにいて平安に過ごしているでしょう。
興味深いお話、感謝します。