「I love you」=「シンデモイイ」?

柳川真佐子様からお便りが届きました。
彼女は大学生時代、桐竹紋十郎師匠を観て以来の文楽ファンです。
→《『姫戻りの段』よかったです。
でも、あの藤原淡海なる人物はあまり好きにはなれませんね。
橘姫の女心を利用して功を立てよとはなんたること!それでも橘姫はまだましです。
恋する男から二世の契りの約束をしてもらえたのですから。
それに引き換えお三輪は、自分が恋する男のために命を落とすことも相手は知らないのですからね。
ひどい話だとは思いませんか?私は「妹背山」は『山の段』のほうが好きですね、華やかで哀しくて。
》←ありがとうございます。
求馬=淡海憎し、の方が大勢いますねえ。
しかし、恋する男のために命を落とす…愛するひとの為に命を懸ける…これこそ、真実の愛だと思います。
愛とは見返りを求めないもの。
作者近松半二は愛の本質を観客に訴えているのでしょう。
求馬も決して私利私欲で動いてはいません。
国の為、主君の為に命を懸けています。
「愛」ということばが日本になかった時代、二葉亭四迷は「I love you」を「シンデモイイ」と訳したらしいですよ。