心的ルネッサンス、続き。風呂屋の番台は議長席?!。

安堂寺町は豊臣秀吉が造った城下町のど真ん中くらいに位置する。
秀吉は空堀を境にして、大坂を南北に区分けしたらしい。
この空堀商店街のあたり、古き良き大坂の香りが漂う。
風呂屋の雰囲気も又、よろしおます。
いろは湯も一の湯も、昔ながらの脱衣場向きの番台。
あれは議長席やなあ。
町内のおばちゃんおっちゃんの井戸端会議の潤滑役。
一の湯など、いつ行っても、客と番台とのコミニュケーションが展開されてる。
いろは湯のタイル絵は、奥深い森林の中の白鳥が泳ぐ湖で、ミロのウ゛ィーナスみたいな女性が水浴びをしようとして片足をつけている情景の絵。
昭和44年頃改装されたものだというが、それでも既に半分以上剥げかけている…描かれた当時としては斬新でハイカラなもんやったんやろなあ。
一の湯のタイル絵も相当なもの。
だいぶ薄れてきているが、日本三景の松島の見事な風景画だ。
それから、気のつくことに、椎名町や石橋の銭湯客に較べて、この辺のひとは皆、毎日同じ時間帯に来て、早風呂である。