心的ルネッサンス。上町台地のこと。

《ルネッサンス》という言葉が流行しているが、最近、市内の上町台地近辺に引っ越してきた僕はまさにその心的ルネッサンスを味わっているみたいだ。
上町台地は昔、難波潟と呼ばれた所。
僕の住んでる安堂寺町は難波宮にも近いし(徒歩5分)、大阪城も間近に見える。
寺町でもあるので、大阪のど真ん中にしては緑も多く落ち着いた雰囲気。
この辺には山や丘がつく地名が多い。
「真田山」「夕陽丘」「茶臼山」「晴明丘」「帝塚山」…等々。
昔は台地の坂も今より険しく、海からの大きな段差もあり、とんでもない美しい夕日が眼前に見えた。
上町台地の北の端は大阪市中央区天満橋で、南は住吉区の苅田付近までと画されている。
古くから大阪湾に突き出した高台であったこの土地は、5世紀には仁徳天皇により難波高津宮が造営されるなど、早くから開け、国際貿易の拠点となった。
593年には聖徳太子が日本最古の官寺、四天王寺を建立。
仏教信仰の中心地の一つとして栄えていくなど、宗教上・軍事上・交易上重要な場所として、大坂の基礎となる場所だった。