伝説のジャズピアニスト、本田竹広氏。享年60才。

本田竹広氏が今年の1月12日に亡くなった。
知人を介して高円寺のライヴハウス『ジロキチ』で出会ったのは2001年くらいかなあ。
寒い時やった。
彼はライヴを終えてジロキチに遊びにきていて、居合わせた女性ジャズシンガーなんかと演奏を楽しんでいた。
紹介されるや否や、彼がセッションやろう、というので、いきなり千本桜道行の忠信物語のくだりをやみくもに語った。
ガラスを生爪で削るような違和感。
しかし、彼はたいそう喜んだ。
ピアノと義太夫節は合わないのに、彼は鬼のような執念でハモらせてくれた。
彼は『浄土』ということをよく口にしていた。
セッション「ゴスペル・イン・文楽」成立の起点となった。