大阪公演の感想頂きました

昨日、知人から、以下のメールがきました。匿名で載せることの許可を得ましたのでこちらに掲載します。

千穐楽、誠におめでとうございます。
本日のお舞台、拝聴いたしました。
お疲れさまでございました。

ここのところ気持ちが上がらず、文楽に通うつもりはなかったのに、気がつけば、時間を作り劇場に足が向かっておりました。(三段目だけで7回…苦笑)
三段目は上手下手中央前方後方、床本片手に聴いたり観たり泣いたりしながら、様々な位置で観劇する楽しい数週間でした。
20年文楽を観ていますが、毎回発見だらけで新鮮です。すぐに忘れてしまうからかもですが…汗

あらためて妹背山、面白いですね。
史実がベースになっているとはいえ、冷静に観てしまうと「おいおい」と思ってしまうことの連続ですが、文楽らしい、と言いますか、やっばり文楽面白い!と再認しております。
物語が持つ力の上に、芸が魅せる、芸の力が引き起こすカタルシス。
数年前にも東京で山の段を聴きましたが、今回拝聴した山の段は、大序から紡がれたそれぞれの思いのうねりがここに極まったというような場に感じました。今月は今日が最高でした!
すぐには席を立つことが出来ませんでした。
劇場にもお客様が戻りつつあり、初めてご覧になった方の心も掴んだことでしょう!まずは感じていただければ何よりのように思います。

私は今は早くお三輪ちゃんに会いたいです。配役はまだのようですが、お師匠様の金殿ならなお良し。
切語りになられ、ますます磨きがかかるお師匠の技芸をいち文楽ファンとして、これからも楽しみにいたしております。

明日から5月、東京公演も目の前でゆっくりと休まれる時間も少ないことと存じますが、4月の興奮とともにお疲れがゆっくりと癒えますように。
素晴らしい時間をありがとうございました。