9/12素浄瑠璃「絵本太功記十段目」@与三郎の啖呵、いまだに耳に残ってます。さすが濱さん、恐れ入りました。シェアさせていただきます。
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>12日のビッグイベントの事をアップするのを忘れてた!
紀尾井ホールで文楽太夫の最高峰、我らが十一代目豊竹若太夫師匠の素語り、「絵本太功記」十段目。通称「太十」は尼ヶ崎の段。
母皐月、妻操、息子十次郎はもとより娘役の初菊、敵役真柴久吉、そして「入るや月漏る片庇、ここに刈り取る真柴垣、夕顔棚のこなたよりあらわれ出でたる武智光秀」と、老婆をはじめ、奥方、若衆、娘役、敵役、立役など歌舞伎では大一座の、老若男女の役者を揃えなければ上演できない大舞台を、たった1人で長時間語り分けなければならない屈指の大舞台!
語りの後は演劇博物館館長で歌舞伎学会会長の児玉竜一君の司会による、相三味線の鶴澤清介師匠と御三方の鼎談という豪華版。
アフター懇親会には、畏敬するかれこれ40年来、懇意にさせていただいてる詩人で芸術院会員、文化功労者の高橋睦郎先生が乾杯の音頭取り!
大曲を拝聴した後、すっかり酩酊し、二次会では師匠の独演会のために大阪から駆けつけた素人お弟子の方に乗せられ、「与話情浮名横櫛」、通称「源氏店」は与三郎の啖呵をば!貴重な床本は師匠の前々名、英太夫時代の貴重本だわよ!
学生歌舞伎伝説の立女方としては、時代物の「片外し」でもと思ったけど、難しい上方訛りよりも、巻き舌使える江戸弁啖呵なら、師匠達の目の前でも恥ずかしくないと思ったの!