『堀川波の鼓』の『忠太夫内の段』の口について

東京国立劇場の二月公演の私の役はなんでもない幕開きのプロローグのようだが、これがなかなか一筋縄ではいかない難解なシロモノ。
なにしろ、謡の『松風』が題材にとりあげられており、その謡をボクが『語ら』ねばならないんです。
能の専門のおかたに少し習いに行く予定です。
勿論、舞台では、あくまで義太夫節の謡であります。
先代の喜左衞門師匠が作曲され、越路師匠の語りで、近松の作品を昭和に復元したものです。
その後、嶋大夫兄、呂大夫兄が勤められてきた場面です。
師匠、先輩方の演奏テープを必死で聞きつつ、ノイローゼに近い状態に陥っています。
微妙な節の音程。
鼓との呼吸。