ボリショイバレエ

朝、大場氏がホテルにきてタクシーで救世主キリスト教会へ。
スターリンに爆破された後、10年ほど前に再建されたロシア正教会の総本山。
大理石と金箔塗のどでかい建物。
下から天井の聖画を眺めるとクラクラする。
大祭司のメッセージに数百人の信者らと共にあずかる。
礼拝の最後に列をなして、祭司のかざす金の十字架に大勢の信者らと順番に接吻。
出てから思わずハンカチで口をふく。
昼からプーシキン劇場へ楽屋作りに。
年季のいった建物。
京都の南座風。
夕方ホテルに帰り仮眠。
夜、歩いて10分のボリショイ劇場でバレエを観る。
「ドンキホーテ(DOH KNXOT)」の千秋楽。
大場氏のおかげで奇跡的に当日リターンチケットを入手。
前から7列目!ドンキホーテが羊先導のもと、白馬(ほんもの)に跨って出てくるなどスケールが大きいが、なんといってもプリマドンナ(YEKATERINA KRYSANOVA)の魅力。
あんなスレンダーな身体からよくもまあ、あんな躍動がホトバシルもんだ。
舞台に出てきた瞬間に虜になる。
群舞も凄い。
男性の主役(ANDREY MERKURIEV)の両足は磨ぎ澄まされた刃物のように舞う。
これでもかこれでもかと、入れ替わりたちかわりバレリーナが舞を披露。
そのたんびに会場はブラボーコール。
三場三時間あまり。
目尻から涙が流れ続けた。