河野克典バリトンコンサート感想

一昨日のサントリーホールでの公演の感想が桂川あかねさんから届きました。
お読みくださいませ。
→ 《先のシェーンベルクの「浄夜」に続いて、7月6日はサントリーホールでのマーラー歌曲リサイタル(バリトン:河野克典、NHK交響楽団、指揮:沼尻竜典)と、二週続けて世紀末ウィーンを彩った二人の作曲家の演奏会を、英大夫さんのご縁で聴くことができたのとは何とも奇遇でした。

英大夫さんの知人の南谷行宏さんの後援の力で、日本初の管弦楽伴奏の歌曲によるリサイタルという快挙。
プログラムもアンコールに至るまで徹底的に考え抜かれていて、マーラー音楽のエッセンスを聴かせる多彩な魅力に満ちたものでした。
とにかく歌・オケ・指揮の三拍子揃った素晴しい水準の演奏に大感動、大満足・・本当に快挙でした。

私事で恐縮ですが、私が初めてマーラーを聴いたのが1970年代の渡辺暁雄さん時代の都響で、今回も演奏された「大地の歌」でした。
その後、若杉弘さんやG・ベルティーニさんの時代の都響も懐かしい思い出です。
また20数年前に日フィルが創立何周年かの記念としてマーラーの「千人の交響曲」(渡辺暁雄さん指揮)を演奏した時には合唱団の一人として参加しているのですが、一昨日の打ち上げの席で、英大夫さんのお知りあいである(財)音楽観賞教育振興会の横田氏が、 日フィル協会合唱団ですれ違いで歌っていらした事、そして私が参加したいくつかの演奏会も聴いていらっしゃる事が判明して・・殆ど忘れかけていた思い出が甦って感無量でした。
あちらも文楽組にそんなマーラー派がいてビックリで、世の中狭いですね~と盛り上がって しまいました。
そんな嬉しいおまけもついて、楽しくも感動的な一日でした。
有り難うござい ました。
》← 桂川さんは多方面にわたり精通されてますね。
そして、山本順之師からのご縁で8/23山本能楽堂での義太夫発表会にも、「芭蕉」の素謠いに東京から駆けつけられます。
楽しみにしております。