「人形浄瑠璃×クラシック」

なんとか、無事終えることができました。
感謝感激です。
でも、疲れました。
以下、桂川あかねさんから嬉しいお便りが届きました。
参考までにお読みくださいませ→《宮本文昭さんプロデュースによる義太夫とクラッシック音楽のコラボレーション、本当にお疲れ様でした。
とにかく無事に、そして違和感無く舞台が成立した事は素晴らしかったです。
特に二番目に演奏された義太夫の「日高川」と弦楽合奏の競演!は「有り得ない!」を実現させた、前代未聞の実験的な試みですから細かい点ではいろいろな意見もあったかと思いますが…あれだけ異質な音楽思考をぶつけ合いながらも、破綻なくまとまったのは作曲者、三宅一徳さんのセンスのよさというか、適度なバランス感覚…浄瑠璃を大切に生かした曲作りが最大功労と思われます(依頼された当初は完全に無理と思いつつも、徹底的に日高川を聴き込まれたそうです。
曲の印象としてある種ステレオタイプな和風伴奏との指摘もわかりますが、制約として浄瑠璃に寄り添うしかない音楽ですから…あまり異質な現代音楽風にもできないしで、ぎりぎりの落とし所だったかと。
三味線の団吾さん談として…弦楽合奏は全く気にせず、ひたすら義太夫ペースで突き進んだそうです)。
そして若い演奏者さんの真摯な協力姿勢が気持ちよかったです。
最初はこの企画何だか強引な思い付きとしか思えませんでしたが、皆さんの努力の甲斐あってあれだけの結果を出せばまずは成功でした。
それにしても弦楽六重奏版の「浄夜」…普通耳にする事の多い弦楽合奏版より遥かに濃密かつ親密で、ウィーン世紀末のむせ返るような空気を甦らせて素晴らしかったです。
曲の原案となったR・デーメルの詩を義太夫風に翻案。
曲の切れ目切れ目に英大夫さんの語りで、男女の葛藤と救済に至る心模様が、効果的に示されましたが…ゴスペル文楽で培った経験と力が確実に反映されてたと思います。
やはり常に実験精神を持ち続ける気持ちが大切なんですね。
再演の機会があればもっと練り上げられるのですが、勿体なくも贅沢な一夜でした。
》← 感謝します。