和歌山の道成寺で『日高川入相花王・渡し場の段』。

御坊でJRの特急を降りて、道成寺まで車で数分。
境内の広庭には三重の塔をバックに、特設舞台が備えられていて、敷地にはパイプ椅子が並べてある。
全650席。
S席もA席も自由席。
蚊がいるなあ。
6時開演だが、まだ日が高い。
舞台には西日がまとも。
マイクテストで床に上がったが、暑い暑い。
文楽史上初の道成寺公演。
日高川町発足記念。
夕闇が迫る頃篝火をたいての上演!町挙げての大イベント。
書いてたら今、蚊に顔を二ヶ所刺されてアットいうまに脹れあがった。
『日高川入相花王(イリアイザクラ)・渡し場の段』(清姫・簑助兄)の上演の頃にはすっかり陽が落ち、舞台背景の松の木が自然の松羽目に。
地元の人達をはじめ、各地から文楽ファンも大勢駆けつけ、幽玄の時を過ごしました。