ビックリ仰天身震いの梅川の言葉

近松作の「冥土の飛脚」封印切の段で、いちばん僕の感動的箇所ですが。たいがいひと悶着してから、忠兵衛が「八右衛門のそそのかしにあって、もう、死なねばあかん!」と言うた後でのビックリ仰天身震いの梅川の言葉。「それみなはれ、そやけど、私はとっくに覚悟してます。あなたと一緒に死ぬのは」。