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今日は参考までに「上方芸能」への寄稿文を紹介します。

私の師匠、越路大夫が、常々おっしゃるコトバ。
『上下かまわず誰の浄瑠璃でも聞け。
どんな下のもんでも必ずよい所があるから、それを盗まんとアカン』まさに、至言だ。
ごく稀に、我々舞台人の名を呼びすてにして、「アイツはアカン、コイツは聞いてられん」などと平気で言う人がいる。
又、ごく稀に、文楽見始めのお客さんの初々しい芝居感激評に、通ぶって、毒々しいひとことを発し、せっかく伸び始めようとする鑑賞眼の芽を、つもうとする人がいる。
「芸に生きるとは、気楽で残酷な観客の評価と、決して目利きでない人々の気まぐれに、生涯さらされて生き続けることだ」とは、森田美芽氏(哲学者)のコトバ。
映画評論家の故淀川長冶氏は、どんな映画作品にも感嘆の賛辞を送っておられた。
要するに、「鑑賞姿勢」とか「発するコトバ」は、その人の人格、品格の問題に帰すると思う。

花粉症の薬

4月公演の役『又助住家の段』の中(なか、と読む、俗に立端場・タテハバといい、メインの場面・切場への導入部)は30分位かかり、結構、覚えるのに暇がかかりそうだ。
巡業中は手に付かなかったから、焦ってまんねん。
今まで勤められた、小松・嶋・呂各兄の録音テープを念入りにチェックする作業から勉強が始まる。
夜、花粉症の薬を飲んで、テープを聞いていたら、そのまま寝てしまった・・不覚・・

今日は日曜日!

(昨日、せっかく、書いたのに、記帳ミス・・もういちど思い出して書きます) 朝、燕二郎さんから、4月公演の稽古の段取りのTELあり。
韓国公演順調の様子の華やいだ声。
もう、終わり際で、今、済州島にいる、という。
死にもの狂いだったワテ(私)の巡業とは、エライ違いだっせ!羨ましい限りだ。
そこそこに、キリスト教会の日曜礼拝に家族で、でかけました。
牧師を始め皆が、私の巡業のことを覚え、毎日お祈りして下さっていたのだ。
礼拝の後の報告の時に、教会の皆様に、感謝の挨拶をしました。
今日からは、4月公演の勉強だ。

べつにええねん

あのね。
今日は、風邪をひきずりながら、嶋大夫兄の家に、巡業のお稽古の挨拶に行った。
交通費は1760円。
それから、国立文楽劇場に立ち寄ったら、その後、清友さんに会った。
ボクの次男が関西学院の社会学部に合格したこともあり、南の地下の《たこ梅で》、紅白のワインを交わした。
清友さんのお嬢さんは、神戸女学院の才媛だ。
ズボンのチャックを上げるのを忘れるのは、笑い話だが、チャックを下げるのを忘れて、してしまうのは、どうかと思う、なんどと話題が咲いた。
明日から、大阪4月公演の役の勉強を、必死でします。
巡業では手につかなかった・