今日から『逆櫓』の稽古。

『笠物狂い』の舞台の方、自覚として、今日、スットした声が出せたなあ。
これも、九月の『千本桜道行』で寛治兄の柔らかい三味線により、静御前の『それより吉野 』の『よ 』を出すコツを肌で教わったことに起因している。
そのコツは巡業の『太十』にも生かせることができた。
これはあくまで自覚であり、自慢ではない。
この自覚は間違っているかもしれないのだから。
さて、『逆櫓』。
三味線の燕二郎さんは稽古初日に本を離している(楽譜を見ないこと)。
浄瑠璃もキッチリ分析している。
恐れ入る。
『お夏』役の一暢兄は今日から休演した(代役・勘十郎)。