なんとか、凌ぐ

今日は不調かな、と思って舞台に上がったが、何故か《マル》の部類になりました。
床(ゆか)がクルッと廻り、口上が始まろうとするとき、真下の席に知り合いの年配のご夫婦が座ってらして、視線が合った。
軽くお辞儀をされたが、こちらは、会釈を返すわけにもいかず、思わず爽やかな気分になった。
それが良かったのかもしれません。
枕(出だしの部分)を語り終えた頃、右脇から横腹にかけて汗が一筋流れるのが判った。
今日の汗は温かかった。