『原作』へのこだわりについて。

『成山忠太夫内の段』の私が受け持つ『口』の場でこういう箇所がある。
→『姉様それは栄耀ぢゃ、わしがやうに根から男のない身さへ、見事堪忍しまするぞや、殊にお屋敷行儀づよく・・』(近松の原作の通り)。
これを何十年ぶりかで復元された時の越路師匠と先代喜左衞門師匠(朱・譜面がないので新たに作曲された)のテープを聴くと、この部分が→『姉様それはわがままじゃ。
わたしがように根から男のない身でさえ、立派に辛抱しまするぞや、殊にお屋敷行儀厳しく・・』と、語っておられます。
両師の感覚の新しさにタマゲます。
謡の部分を除いて全編そういう感じo(^-^)o。
無論、現在は『原作』カチカチで、私の語りも原作通り。
賛否両論ですが・・。