安藤さん。

毎日発声ゼミ一期生の安藤さん。
団塊の世代の男性。
去年からは湊町教室にも通われ始めた。
熱心さにおいては誰にも負けない。
発声ゼミの始めにする発声練習『さすがの久吉、よく言ったァ~ハハり』の『ァ~ハハ』のところの息の出し入れをいちばん先に会得し、腹にかけて朗々と語られたひと。
無遅刻無欠席。
趣味の落語(関大の落研で三枝さんの少し後輩)では、桂文枝師の持ちネタ20ほどを寸分違わぬ間(マ)で語られる。
去年の義大夫教室発表会の折りにも、落語を一席披露していただいた。
その安藤さんが、この数ヶ月ほど前からプツリ教室に見えなくなったから気になっており、朝、電話してみた。
聞いたら、突如多忙な用事が舞い込んできてやむを得ず欠席された、とのこと。
その用事も片付いたから来月からはまた、通わせていただきます、と、明るい声。
『こちらから連絡しなければならないところを、先生直々にお電話いただきまして、本当にありがとうございます…』と、一瞬声を詰まらせられた。
8月の発表会にも勿論、出席されるとのこと。
団体レッスン、個人レッスンを経て、乾坤一擲の発表会を体験すると、習うもの同士、教えるものも共々、えもいわれぬ一体感が生まれる。
再び安藤さんと互いに励むことができる!感無量。