初日。住大夫兄、寛治兄の指摘。

嶋兄には、語尾の音の他、80箇所あまりを厳しくアドバイスしていただいた。
『思ふが無理か女房じゃもの』の『も~の』の音。
クリアーにシッカリ。
住大夫兄には昨日の舞台稽古で、お灸を受ける際の久作の『熱っ』の語調を教示された。
『あつっ』が4ヵ所出てくるが、4ヵ所とも音程を変えなければアカンと、楽屋で実際に演じてくださった。
そして、『あつっ、』と言うたらスグ息を出さず詰めておくこと。
しばらくして、『あ~っ』と息を吐いていく。
兄の語る姿はまるで久作がそこにいるみたいだった。
寛治兄には『門のピッシャリ、イ~』の『イ~』。
お光が閉めた戸で手を詰めたお染の痛さを表現。