『妙心寺』本番。

『妙心寺』は妹背山の『花渡し』と並ぶ、立端場(タテハバ)の中でのいちばんの体力勝負もの。
妙心寺や花渡しを稽古していて声を傷めんようではアカン、と、越路師匠によく言われた。
ホンデ、声を傷めると、目を細めて『傷んできたナア!』と喜ばれたモンヤ。
しかし、巡業で野崎村。
なるべく声をいたわってきたが、やはり、舞台稽古前くらいから、傷んできた。
そのうえ、公演でも素浄瑠璃の時でも『口』から『奥』を続けて語ることは極めて少ないのに、今回は『口』から通しての語りやったから、えらい神経使った。
光秀が出てきて、ハラにかかり始めたので救われました。
妙心寺、名曲デンナア。