『芸』とは、けったいなもんでんなあ

家を出発する前に時間がなくて、慌ててご飯に卵をかけて、好物の丸干しを三本食べて茶を飲み込んで、出かけました。
どうも、それが影響したか、舞台の時、胸焼けがして往生しました。
しかし『語り』に関しては、今日初めてトンネルが貫通したような、ビカッと光ったものを感受したんですわ。
一杯々々いっても『いける!』ある感触がつかめたのです。
『封印切』の流れのようなもの、『コレちゃうか』というようなものを感得できましてん。
だからと言って明日もそうか、というとそれはわかりまへん。
舞台に立たなわからんものがあります。
コリャエエ調子や、と思って語っていたら途中から集中力が途切れガタガタになることがあり、その逆の事もあります。
最悪やなあと自覚して舞台を降りてくると『アレでエエねん』と言われる時もあり、その逆の時もあります。
しかし、総じて『自覚』した事が当たっている時の方が多いですねえ。