笑福亭小松という人

『封印切』の稽古の後、私の大事なお客様の奈良恵友堂(漢方)会長が主催する『明日の健康を考える集い』(天満橋・エル大阪)に行く。
人間の体には生まれながらにして「免疫」という、人体を病原菌等から守る生体防御の機能が備わっています。
その免疫力を高め、制ガン効果を発揮するのに、細胞の表皮を形成する多糖体(炭水化物)が、大きく関わっているのだそうです。
最近、自然治癒力を啓発する代替医療(だいたいいりょう)に、お医者さん達も積極的に取り組み始めています。
大学教授や病院長の先生のお話しの後、落語家の笑福亭小松が登場。
40才で胃癌になり、手術の1年後、周りの制止を振り切って、「死んでもかめへん」気で、日本列島徒歩縦断の旅に出たこと等、たっぷり1時間の話。
入院中、四国から見舞いにきてくれた3才上のお兄さんに癌を告知されたくだり、サラサラ語られる口調に、オットヲ、と涙が出ました。
『死』をつきつけられて、今の『生』の有り難さを知る。
日めくりの1日1日が大切である。
そして気負いのないギャグの連発。
久しぶりに関西流『泣き笑い』を堪能しました。
話の間の客席への『目配り』も勉強になった。