『勧進帳』は、太夫のコンサートマスター

『文楽鑑賞教室』は7日から始まってます。
ボクの出演は後半の部で、15日から(23日まで)です。
明日から清介さんと稽古を再開します。
この数日、集中力を欠きつつも、師匠の『封印切』のテープを改めて聞き直しました。
この『封印切』のことで青息吐息状態なのに、7月7日8日の南座では『勧進帳』の『弁慶』という大役が待ってます。
しかも三味線が清治兄。
気が遠くなりまっせ。
『勧進帳』は太夫、三味線が5人ずつ床に並ぶ「掛け合い」形式なので、ボクは単に『弁慶』だけを語っていれば良いのではなく、太夫の合奏のコンサートマスターの役目もせねばなりません。
今、その『勧進帳』のテープを聞き始めていますが、よっぽどシッカリ頭に叩き込んでいないとアキマヘンのや。
興奮しつつ大きな声を出すと、三味線の音も隣りの太夫の人の声も聞こえんようになり、太夫5人がブワッーと声を張り上げたら残響も重なり合い、次にどこで声を出したらいいのかワカランようになるんですわ。
三味線5挺の音も凄まじいし…。