以下、京都のMIさんからの感想です。
◆うずうずして千秋楽に滑り込みました。
2度目の観劇でしたが、前回はドキドキしての拝見でしたが、昨日はゆっくり。渾身の語りでしたねえ。前回は、私は王子との「物語」に目がいったのですが、今回はふわるすの太夫の「心」に虜にされました。
お師匠はんは、ふわるすの太夫の、哀しみも、孤独も、悦びも、みな、ご自分のものとし腹に呑み込んで、笑うときは呵々大笑、村人を前に詭弁を弄するときは得々と、悔しい時にはうなだれて空意地を張り、、、全部にお師匠はんのエネルギーが客席へまっすぐ刺さります。
すべて「今宵限り」、一期一会の思いが滾々と押し寄せるようでした。
再演があるかないかより、舞台と言うのはその場の生きてる命なんだなあと改めて思いました。
新作ということで、特にその生き物のような有り様を感じることができて感動でした、(ほんま生意気すみません)
お師匠様がインタビューで「文楽のスタイル」のこと言うてはりましたが、ほんとにそれを感じる新作でした、400年ででき上がった総合芸術でしかもさらにこれからの創造の豊饒な土壌ともなる、このふあるすの太夫が、今新しい芽を出したところ…目撃してる感にも感動しました。
感謝します。m(__)m英大夫