カテゴリー別アーカイブ: “若”旅日記

上越公演を終え、タクシーで直江津へ、そして富山へ

雪の味わい、北陸海岸。
今日の語りは、自覚として、巡業で一番、ハラにかかった(バテず、力とイキと声が出ること)!勿論、あくまで、自覚でっせ!権太やら、弥左エ門やらの舞台の迫力も、ビンビン伝わってきましたんやわ。
お客さんも、よう芝居を知っていやはるみたいでおました。
しかし、録音した自分のテープを聞くと、がっかりしマ。
人間(ボク)て自惚れが強いもんでんなあ。
しかし、こんどの旅で何か、大きな、芸のヒントをつかみかけているみたいな気が、ものごっつう(スゴク)します。
今夜は、三輪大夫さんの帰りを待って、一緒に寿司屋に!

3月13日を少し過ぎましたが・・12日分として・・

昨日は、生まれて初めて、温泉でひとり。
とても、贅沢な気持ちを味わいました。
《ふぐ》でも、ひとりで思考回路を放棄して、食べる時が、いちばんウマイ。
今日は、ひょんなことから、綱大夫兄と清二郎君と野沢温泉村で鉢合わせして、3人で食事しつつ、よもやま話をした。
ワインが利いてきて、帰ろうかとなった時、芸の話になった。
ボクと綱兄は、又従兄弟にあたる。
ボクの祖父若大夫の姉が綱兄のおばあちゃんだ。
だから、ボクと清二郎君(綱兄の息子)とも、血がつながっているのだ。
芸談『実戦になったら、距離感など関係ない、トニカク鉄砲を撃て』

千葉の成東から長野へ

成東駅に降りた。
久しぶりに、いい空気を吸った。
腹一杯。
海にも近いらしい。
天気もいいし・・。
開演前のロビーで、ナ、ナ、ナント!IさんとSさんに会った。
わざわざ成東まで。
お客さまは神様です。
結構のんびり、挨拶もかわしましたね。
ところでボクは今、長野行きの新幹線の車中。
今日、明日と、野沢温泉村の教育委員会に招かれ(押しかけ)ましたんやわ。
ここで調子に乗ったら風邪をひきまんねん。
高校の同級生が一人、温泉の風呂で亡くなりました・・。
今晩は教育委員会の人と食事して、早よ寝ます。
今、軽井沢駅を通過、雪が積もってます。

今日は満足!

夜の部の綱大夫兄が終わるまでいて、後は、高校の30年振りのクラス会の二次会に合流。
いやあ、カルチャーショック。
みんな、年をとって逆になんでも話やすくなった。
学園祭でボクは『アツレキ』という題名の16ミリ映画の主人公をつとめたが゛その時のヒロインも来ていて30年振り、生まれて初めてゆっくり話をしました。
年をとるというのはいいことですね。
さて、今日の舞台、よだれが妙に口のまわりに出て、それを語りながら、なかなか拭くことができなくて困りました。
しかし、いい雰囲気でした。
綱大夫兄も、床から降りてきて、いいお客さんだなあ!

今日は、途中で「もうアカン」やったけど・・

今日は富士市。
文化会館「ロゼシアター」。
立派でステキなホール。
音響も抜群。
語りの方は、枕(語りの始まりの部分)で目一杯にいけたので「よっしゃ!」と思い、とばしまくったが、途中で又「もうアカン」になった。
ところが、我慢しているうち、奇跡が訪れた。
体が床(ゆか)から浮遊するような感じ、身体がドラマに溶かされて、自分の身体が自分でないような感じになった。
こういう経験は、太夫生活で2回目の経験だ。
三味線の錦糸さんとの協同作業も「一致」しつつ、進行した。
あくまで、思い込みの個人的体験に過ぎないものだろうが、宙に舞った