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43年振りに会った3人

大阪市立東粉浜小学校の同窓会の打ち合わせ。
5人で会いました。
その内3人(女性一人)とは、43年ぶり。
頭がクラクラのタイムスリップ状態。
男同志は名前は呼び捨て。
唯一の女性からは『林君』と呼ばれる。
3時間あまり、秋波を送ったとか送られたとか、お嫁さんになってくれと言ったとか言わなかったとか、ガキの時分の話で盛り上がり、打ち合わせどころではなかった。
別れる頃には、皆、すっかり小学生の顔になっていた。
人間の本質は、あまり変わらんもんでんなあ。
生まれて初めて脳を掃除したような気分。
10月末の同窓会当日は、どんなんやろ。
人生アットいう間。
体を大事にせんとあきまへん。

1時間、ホンマに苦しいですワ。

『封印切』二日目終了。
たいへんシンドイ。
途中で死ぬかと思う。
『必死』という意味がよくわかります。
お客さんが最後まで、よう黙って聞いてくれてはりますなあ。
枕のあたり、禿(かむろ)が三味線を弾き始めるまでの、梅川がウジウジ、モジモジ心境吐露しているところが、難しい・しんどい・エライ・辛い。
窒息寸前。
『中之島の八右衛門』が出てくるとホットする。
芝居らしい動きが劇場全体に派生。
ところが、出てこんでもエエ忠兵衛の登場。
これまた、大問題。
八右衛門との激しいやりとり。
終に300両の封印を切りよった。
えろうて息の根が止まる寸前、降りてこんでもエエのに、2階から血相変えて梅川が降りてきよる。
『情けなや忠兵衛さん、なぜそのように、のぼらんす…』長いサワリが始まる。
心身共に、おつりなし。
ヘタでも、クソでもせえだいゆうておくんなはれ。
最後まで語り切れたら『良し』とせんならん。
 

初日クリアー

『封印切』について、昨日、挨拶に行った三輪大夫さんに師匠が語ったコトバ『細かいこと考えるな。
要するに真骨頂は、忠兵衛と八右衛門のやりとりなんだから、存分に楽しんで語れ』。
エエこと言いまんなあ。
変なプレッシャーを与えず長所を伸ばそうとするアドバイスですわ。
欠点ばかりを指摘して萎縮させ、そのクセ己の老衰状況には気がつかない。
ホームランでも打ったら、打順を組み替えたワシの手柄や、なんてヌカスどこぞの監督とエライ違いでっせ!そんなオッサン、いずれ罰が当たりますワ。
しかし、置かれた環境を否定するのはアキマヘンで!。

良かった!三輪大夫さんの『封印切』

今日の『封印切』の立稽古は三輪大夫さんと清友さんだった。
師匠もきました。
これが、なかなか良かったのです。
清友さんの三味線も上出来。
思いやりがありますワ。
よくテープを聞いて勉強しているなあと痛感しました。
ボクは楽屋のモニターから聞かせていただいていたのですが、ホンマ、良かった。
三輪さんとは昨日、お互いに励ましあったのです。
今日立稽古の後、師匠を見送ってから楽屋へ駆けつけて『三輪はん、良かったで』と言いました。
彼は、汗をかき息をはずませながら、いやあアカンわ、と言う謙虚な顔をしていました。
師匠に感謝しまひよ。

『封印切』の立稽古(たてげいこ)

最悪の出来。
声が全然出ない。
朝から発声訓練と本読みを5時間程繰り返したにも拘らず。
わざわざ京都から越路師匠も来てくださいましたのに。
途中で自暴自棄のパニックに陥りました。
今月3日の師匠のお稽古の時は、声は出ていたのですよ。
こんなことは文楽人生初めてですわ。
なにかの弾みで声帯を壊したんかいなあ。
これで太夫ヤメなアカンと思いました。
終わってから師匠に怒鳴られると思うたら、語っていながら、居ても立ってもいられない心理状態。
しゃあないから最後までなんとか語り終え、師匠の所へ。
意外にも優しく、12、3ヶ所の問題点を模範の語りを交えながら、丁寧に注意して下さいました?