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『三浦屋』からクルマで仙台空港、そして伊丹へ。機内で落語を聴く。

吉朝さんの落語CD。
『住吉駕籠』=酔っ払いが実にいい。
かご屋の低姿勢ぶりも自然。
口さばきも見事。
そうとうな人でんなあ。
『かぜうどん』=これも又酔っ払いがいい。
なにしろ、落語の基本の笑いを誘発させる。
《善人のトボケ味》の芸はおいそれと盗めまへん。
持って生まれた資質をよう磨いてはりまんなあ。
サイゴの落ちで感動をまるごと包まれ、深い印象が心に残りました。
『愛宕山』=これを聴く時点では睡魔が襲ってきたせいか、期待してた程ではなかった気がしま。
もういちど、ゆっくり聴かせていただきま。
昨夜はたしか吉朝さん、文楽劇場で米朝師との競演?阪本さん一派も駆け付けた筈。
感想をききたいもの。
しかし、落語はいい勉強になります。

津山町(石巻と気仙沼の中間)の料理旅館『三浦屋』

北上川沿いのひっそりした旧宿場町。
街道筋に面している8代続く船宿。
旧館の隣りに、京都や赤坂の老舗へ修業に出ていた跡取りの現主人が大変粋でステキな館を8年程前に新築された。
11時に到着して2時間仮眠。
昼ご飯は貝柱、海老、鳥の釜飯。
『クロソイ』の塩焼き。
腹ごなしに雄大な北上川の土手を清友さんと散策。
《静謐》に呑み込まれる。
が、男二人では・・・。
夜の第2回『お座敷素浄瑠璃会』(『殿中』他)は用意した88枚の座布団がほぼ埋まり、近郊からいらしたお客様から受ける、しんとした熱線オーラはかなりの手応え。
終演後、仕掛人の畏友坂田隆教授、ご主人らと、厳かな祝宴。

巡業千秋楽。名古屋公演。

厚生年金大ホールの一階席が昼夜共ほぼ満員になるくらいの入り。
さすが名古屋。
5、60年も前から歌舞伎や文楽の舞台人と深い親交を持つ天野俊成氏(明るくフレッシュな感性の持ち主でゴスペル文楽にも興味と賛辞を惜しまない)。
鼓、鳴物の名家の伊和家小米師。
そして、野田みどりさんの母上(西川流の名取)も楽屋に顔を出されました。
舞台の感じも、広いわりに耳に良く、いい千秋楽が飾れました。
『夜の部』はこの20日から引き続き山陰地方に一週間程の巡業に出ます。
私と清友さんは、今夜、リニューアルされた厚生年金ホテルに泊り、明朝は6時起床、名古屋空港8時発のヒコーキで仙台経由、石巻へ。

道中で吉朝さんのCD『地獄八景』と『たちきり』を聴く

13日の盛岡から札幌へ向う8時間の道中。
『地獄』は掛け値なしにおもしろい。
が、ボクの好きなタイプの話ではおまへん。
『たちきり』はよろしおました。
こんな落語ありまんねんなあ。
汽車で、イヤホンを耳にウトウトしてましたが、びっくりしてもうて目がさめました。
3回聴かしてもらいました。
今日から三泊四日(名古屋から石巻)、CDのあと四作を楽しませてもらいます。
二時過ぎに名古屋に着き、野田みどりさんの車で金城学院へ。
彼女はここの中学、高校、短大を通しで学んだ『純金』。
芝居通の明るいクリスチャン。
国の文化財に指定された『栄光館』を見学。
音響の自然さにびっくり。
ゴスペル文楽推進の先生とも歓談。
夜、みどりさんのご両親、兄ご夫婦、友人らと楽しい会食のひととき。
東洋英和に引き続いて、来年にでも金城学院でゴスペル文楽が実現できたら、幸いです。

『三段目』を語り終え、ヒコーキで帰阪。

今日の舞台は少し、しんどかった。
しかし、しんどい時は芸はアカンか、というとそうでもない。
しんどい時の方がなんとかカッコつけようと必死になるから、おもわぬ感動を呼ぶことがある。
うけとる側もぶっぱなす側もその日の体調もあるが、心構えの方が大事。
自覚として、今公演でいちばんノッタのは神奈川の橋本での公演の時。
まだ17日の千秋楽の名古屋が残ってるが・・。
明日は文楽劇場で喜一朗君と『又助の中』を稽古してから、名古屋へ。
ゴスペル文楽関係の用事で金城学院を訪問。
名古屋公演にはいろんな知人、お客様がいらっしゃいます。
がんばりまっせ。