巡業二日目。京都府八幡市。天野俊成氏のこと。

昨日、中日劇場の楽屋に天野俊成氏が見えた。
氏は筋金入りの文楽通。
一部の通にありがちな、自分の贔屓でない舞台人をけなしたりする嫌味さが皆無の好人物。
その昔、先代綱大夫師が、歌舞伎俳優とのコラボレーション(先代松本幸四郎との「日向島」)をした時、賛否両論が渦巻いた。
その時氏は、私の祖父若大夫にそれに関する意見を聞いた。
祖父は『なかなかいい試みだ。
私は賛成だ』と、述べたという。
あんたのおじいさんは考え方が新しかったで、と天野氏。
そして、氏の手に持つ扇子を見たら、ナント、昭和26年の若大夫襲名興行の折の配り物の扇子ではないか。
嬉しい人デンナア。
感激しましたわ。
さて、今日の口上、高木浩志氏が、ヨカッタデ!やて。