佐布正義牧師が来場。

東京公演、毎芝居、佐布師がいらして下さる。
もう、先生とはながあいお付き合い。
三島由紀夫の『椿説弓張月』(鶴澤燕三作曲)の頃からだ。
あらかじめ渡したパンフレットの床本は必ず読了して観劇に臨まれる。
今夜は劇場楽屋口を出た途端、先生のクルマの助手席で、道行のシンのプレッシャーについての的確な質問を受けた。
芝居へは私が招待して、帰りの食事は先生の奢り。
この10年程は池袋のビッグボーイでの会食。
肉と野菜をたっぷりいただけるから私もたいへん気に入っている。
先生は文楽について、私は聖書についての質問。
会話が弾む。
厳粛なるひとときである。
こうして私が太夫生活を無事送れているのも、こんな、永遠を想う会話の一瞬があるからかもしれない。