由々しき『事件』

今日は、『封印切の段』を嶋大夫兄にお稽古していただきました。
『お願いします』と緊張感たっぷりに挨拶して、一時間もの大曲を語り始めようとする刹那、『最後までいけるんかいな』と不安になりましたが、なんとか、最後までたどり着きました。
しんどおました。
けど、嶋兄の方が大変です。
有り難いことです。
6月3日はいよいよ、越路師匠のお稽古。
ところで、昨夜、大阪のある文楽フアンの方(5月東京公演にもいらした)から、『このたびのカーテンコール、大阪弁で言(ゆ)うと、私は、いちびりの極致やと思うてまんねん。
良かったでんな』とのメールが入りました。
カーテンコールに関しては、海外公演とか国内の特別公演の時、ボク達舞台人は、喜んで舞台に再登場して、その声援にお応えしております。
しかし、今回のような、本公演での自然爆発的なカーテンコールはもう、今後、起こり得ないことでしょう。
アレは、カーテンコールなんて範疇のものではなく、これから未来へと語り継がれていく、由々しき『事件』だったのですよ。