桂文紅師感想メールを見て、東京のNYさんからのお便りデス。

《HPのお便りコーナー拝見。
桂文紅師もお客と喧嘩したのですね。
大坂出身の洋画家小出楢重(1887-1931)は油彩で濃密重厚な作品を描く一方、軽妙洒脱な随筆を書く文人でもありました。
島之内の老舗商家に育った彼は、随筆「入湯戯画」の中で、銭湯でよく見かけた文楽の人形遣いや噺家の一人で、背中一面に花札の彫り物のある桂文団治について「文団治は高座から俺の話が今時の客に解るかものかといって客と屡々喧嘩をして、話の途中で引き下がった」と書いてます。
楢重は、そんな文団治の芸に対する執着と意気を愛好していました。
文紅師も昔気質の噺家なんですね!》