自分の舞台で少し気にかかることがおましたところ、廊下で簑助兄に声を掛けられましたんやワ。
兄が舞台復帰されてからはヘンに気を遣おて簡単な挨拶だけの素通りでしたのでビックリしました。
内容は、私が慮(おもんぱか)っているソノモノずばりでした。
たいした人でんなあ。
シャレの解るおっしょはん(御師匠様)ですワ。
玉男師にも呼び止められました。
『アアコレコレ、道頓堀へ寄りゃんなや』のアアコレコレを、丁稚が止まるのを待たないで、太夫の間で言うように。
『アアコレコレ』で丁稚が止まりよる。
それで『道頓堀へ・・』と繋ぐんや。
脱帽!