『道頓堀へ、寄りゃんなや』

国立文楽劇場が出来る前の大阪の常打ち小屋は、道頓堀筋に面した朝日座でした。
あの頃はお客さんの入りが悪かったんですワ。
掛け合い(床に太夫・三味線が大勢並ぶ舞台)で、人形もたくさん出てくる場面など、出演者の方がお客さんより多いと思われる時がありました(特に夜の部)。
しかし、『ナイトショー』とかいって6時30分位から『曽根崎心中』を出した折等は、良く入りました。
『生玉の段』で、徳兵衛が生玉神社の茶屋に忍ぶお初を見つけ、付き添いの丁稚を追っ払う際、走り去ろうとする丁稚に向かって『アゝコレコレ、道頓堀によりゃんなや』と声を掛けるシーンがあります。
最近はあまり反応がありませんが、朝日座の時分はその台詞の際、ドット笑いがきたものです。
はたち(二十歳)過ぎのボクには、それが新鮮に思えて印象的でした。
夜、神愛キリスト教会の祈祷会に出席。
東京公演の守りと成功を牧師先生始め皆様に祈ってもらいました。
明日、いよいよ、東上します。