こんどの巡業のお客様はどこも皆スバラシイ。

文楽もまだ、日本全国捨てたものではない。
じっと、解って観て、聴いている。
固唾を飲んで・・。
今日の戸畑のお客様もそうだった。
ありがたい。
有り難い。
拍手の場所なども心得ている。
太夫、三味線、人形の三位一体の充実には、お客様との一致が必要十分条件だ。
三味線の錦糸君が、終演後、会場から戸畑駅へ向うタクシーの中で『泣いている人がいた』とポツリ云ってくれた。
その人の心の琴線に《三位一体》が触れたのだろうか。
そのお客様の今ある状況が、又は、過去の拭いされない記憶が、ドラマに触れ、とめどない落涙となったのか。
感情の花火・・