犬養道子さん(81)『アンダースタンドということ』。1月20日朝日新聞夕刊より。

《人間同士はつねに対等、あわれまれて喜ぶ人はいない。
私は「アンダースタンド」という言葉が好きなんだけれど、これを「理解する」なんて訳したのがいけない。
「下に立つ」と素直に訳したらよかった。
人間というのはやはりどこかで自分はえらい、自分が正しいと思い込んでいるもの。
意識して、努力して人の下に立つぐらいでちょうどいいの。
それで対等。
》…《出版社に、80年を回顧する本を書けとよくいわれるの。
でも回顧なんてしたくないわ。
「80歳からの未来」って本なら書いてみたいけど。