文紅師の落語。

四條畷のえにし庵『噺の夕べ』に行く。
文紅師の『池田の猪買い』。
口捌きには老境を感じた。
ちょっと心配。
(もっと、長生きして欲しい。
もっと師の落語を聞きたい)。
しかし、目の使い方、一瞬の表情声色に、総てを帳消しにし、いっぺんに大正昭和の古典世界へ引きずり込む《魅惑する力》がある。
年をとることは大切なことだなあ。
鶴瓶さんの『子はかすがい』も笑わせ、泣かした。
終演後の懇親会で話したが、彼も50才を過ぎ古典落語の重みを痛感し、文紅師の芸を盗もうとしているとのこと。
文紅師、いつも義太夫教室では後の席で楽しそうに小声で浄瑠璃を語ってられます。