故安藤鶴夫氏のコトバ

朝11時に、京都の越路師匠宅の前で、三輪大夫、清友、清介さんらと待ち合わせて、6月の『封印切』(後半組)の、お稽古のお願いご挨拶に行った。
稽古日が、6月3日と決まった。
そのあと、私一人で清治兄宅へ4月公演の『又助』のお稽古のお礼に伺った。
7月南座の『勧進帳』の『弁慶』の挨拶もしました。
『封印切』とか『弁慶』・・一体ボクはこんな大曲を勤めることができるのか。
今までのような生活態度では、とてもムリだ。
まず、大曲に臨む前の心構えはできているのか。
大曲を語り切る体力はあるのか。
クレイジーな位に勉強に集中する時間を取れるのか。
故安藤鶴夫氏のコトバ『義太夫節という芸が、単なる遊芸の精神から、生まれたものではなく、そこに、なにか、祈念のようなものが、きびしく存在していることを、考えないではいられない。