今日は二回公演(12時と5時)。夜、マリアッチへ。

メキシコでは、高地による酸欠のせいか息がはずんで、いつもひと息で語れるところが、息継ぎしなければならない。
口の明け具合とか息と声の強弱のつけかた等、床で語りながら、自分のためのいいレクチャーになっている。
この2週間の高地トレーニングは今後の舞台生活に大いに役立つ予感がする。
昼公演のカーテンコールで、いつものようにボクが最初にオーケストラボックスの前に両手をあげて出て行ったら、観衆の拍手がピタリと止んだ。
心臓がとまるほどビックリしたが、どうもボクの両手のあげ方が制止の合図のようだったみたいだ。
ひとこと、『グラシアス』と、咄嗟に叫んでいた。
拍手。
拍手。
終演後、太夫・三味線10人でマリアッチの演奏を聴きながらのディナーへ。
当地の大塚一洋三菱商事支社長による招待。
大塚氏は私の高校の先輩の平崎雄悟氏(英大夫を囲む会のメンバー)の友人である。
ブラジルのサンバとはまた違うメキシコの伝統芸。
遠く、日本へ思いを馳せながら・・いいヒーリングのひと時だった。