松之輔師匠を歓迎する近松門左衛門

その稽古が今日初めてあった。
三味線は喜左衛門兄。
例によって初日はガックリ。
蚊の鳴くような声。
言葉の段取りは出来てないし。
恥ずかしいこっちゃ。
明日もガンバロ。
それにしても『曽根崎心中』は良くできている。
原作は近松門左衛門。
その原作通りに演ずると15、6時間はかかるだろうし、誰もがアクビをする。
そんな代物を、故松之輔師が昭和の時代に2時間位にまとめて脚色・作曲されたのだ。
作曲もスゴイが、脚色も又見事だ。
文才にも秀でた師匠でした。
近松の名文が見事に蘇ったのです。
天上では近松門左衛門はオーバーアクションのHUGINGで松之輔師匠を歓迎していることでしょう。
江戸時代、それまでの興業赤字を一挙にロングランで解消した『曽根崎心中』。
2001年の東京三宅坂国立劇場5月公演の『曽根崎』も、SOLD OUT間近らしい。