『封印切』のストーリー

11時間程寝たら、舞台の方は声の調子も良く、集中力も出た。
やっぱり、睡眠は大事でんなあ。
ところで今『封印切』を勉強していますが、古い言葉がようけ出てきまんねんやわ。
例えば《鬢水入れ》(びんみずいれ)だ。
鬢=頭の左右側面の髪。
鬢水=鬢をなでつけるのに用いる水。
『封印切』の前の『淡路町の段』で、忠兵衛が、養母の前で八右衛門に金の行方を追及され、咄嗟に戸棚にあった《鬢水入れ》を包みに巻いて50両に似せて差し出す場面があるのだ。
この事はドラマの重要なポイントになる。
これを聞き逃してしまうと入場料を損しまっせ。
それと、金の単位が《300両》とか《15貫目、20貫目》とか出てきて、ややこしい。
忠兵衛は大坂の飛脚屋(今の郵便局)の跡取りだ。
当時の貨幣単位は、江戸は金何両、大坂は銀何貫と言っていた。
忠兵衛は、江戸の侍から届いた商売の金300百両を懐に入れて、一年通うのに銀一貫500匁はかかると言う(=八右衛門)揚屋(遊女と遊ぶ家)の『越後屋』へフラフラと足をのばす。
そこには八右衛門が先に来ていて、忠兵衛の貧窮状態を洗いざらいぶちまけているのだ。
2階には梅川が『胸引き裂ける忍び泣き』…