昨日の続き。AND『かみくず屋のおんごく』

山田先生は簑助兄のこと『簑助はんの千代もヨカッタワ。
病気してから良うなりはった。
この前の千代、体が人形から離れていて感動したワ』。
それと、昨日の吉朝さん、『皿屋敷』マクラで文楽の累(カサネ)に言及してくれた。
シャレタお人でんなあ。
そろそろ東京公演の『口三味線の段』のテープ学習に入っている。
その中で善六が太兵衞に『ホンナラ三(の音)聞かしてんか』という場面がある。
三味線に見立てたホウキをさぐりながら太兵衞が『アー、テン、ア、テン、アテン、テンテン…』とふざける。
それを聞いて善六は『まるで、紙屑屋のおんごくみたいやなあ』という。
サテこの『紙屑屋のおんごく』て何やろと思て、落語作家の小佐田定雄先生に電話したらこんな答え『紙屑買いが「屑はたまってまへんか」を連呼するうち、「たまってん」「たまってん」から「てん」「てん」と言うだけになった。
「おんごく」とは明治大正頃の夏の夕暮れ、可愛盛りの子供らが一列になって前の子供の帯をつかまえ「オンゴクナハハ、ヤヨイヨイ…」と紅提灯を持って唄い歩いた得難い風情』。
ワカリマッカ。