税理士の山田先生は若い頃から人形の故桐竹紋十郎師の楽屋に入り浸りしていた。
歌舞伎にも造詣が深い。
ひょんなことで近付きになり、15・6年前から御贔屓に与る。
だいたい毎芝居お見えになる。
今日、開演前に楽屋へ顔を出された時、先生に初めて誉められた。
『四月のイロハ送り、良かったわあ。
わし、あんなええイロハ送り聞いたん初めてやわ。
スーット自然に語ってたやろ。
キバらんと。
情感もこもってたで。
ホンマ、いままでいろんなイロハ送りを聞いたけど、あのイロハ送りがいちばんヨカッタわ』。
いつも飄々とされていてホメタリケナシタリのない方だからビックリするやらウレシイヤラ。
5時過ぎに南地『丸三楼』へ。
ミナミの老舗の料理屋。
こことも話せば長い縁の数々。
大阪「ゴスペル・イン・文楽」のプロデューサーの伴野久美子さんより前日レンラクをいただき、ホンナラ行きますと二つ返事。
先代女将にもよくお世話になりました。
なんちゅうつながりやねん。
胸ドキドキ。
吉朝師のだしものは『皿屋敷』と『遊山船』。
『遊山船』は先日きいていたから、密度濃く楽しめた。
大広間満杯の盛況でした。