朝九時から定期検診。『生玉』のあと『若手会』を覗く。

昨夜半から絶食のうえ、朝早くから順番を待たされたあげく、仕上げの胃のバリウム検査でパンツ一枚の姿でゴロゴロ乱暴迅速に宇宙船に乗せられたみたいにされて、ハラがたった。
もう、M町のXXクリニックには二度と行くまい。
劇場で勝手稽古(相方の三味線ひきさんと二人だけの稽古のこと)のあと、『若手会』を覗いた。
『寺子屋』の前(咲甫・喜一朗)が印象に残る。
かなり細かいところの口伝(クデン=古典作品のもつ常識的な型の言い伝え)まで鍛えられている感じ。
松王の低い音(ヲン)と玄蕃の高いイキをもう少し突っ込んで把握し、『狭じきものは宮仕え』(源蔵)や『哀れみ給えと、女の念力』(戸浪)の発声がハラにかかりだしたら、『寺子屋』ワールドがグッと近づいてくる。