冷静にはなれない状況か

悪丁稚の長吉はお半をとられた腹いせに長右衛門から盗んだ殿様の脇差を兄貴の五六(ごろく)に預ける。五六は実は繁斎に恩義を感じてる善人で、長吉らの味方を装い、ついには長吉を捕らえる。刀は長右衛門に戻されようとするが、彼は既にお半と桂川へ。「酒屋」の半七も同じ無実の立場だ。お半と三勝にも子供がいた。冷静にはなれない状況か。作者は半二の友人菅専助。