『虫押さえの桑山、桑山飲まして下さんせいナア~』

【桑山】近世、大坂天王寺の珊瑚寺から売り出した小粒の丸薬。
小児の万病に効くとされた。
豊臣の家臣、桑山修理太夫が文禄・慶長の役の際に朝鮮から伝えたという=広辞苑より。
「虫押さえの桑山・・」という言葉は、私が今語っている浄瑠璃の中で、金に詰まった夫の為に妻が身売りする時に、子供を垣間見ながら涙に咽びつつ、夫に向かって叫ばんばかりに発する言葉だ。
この言葉、けったいな(おかしな)感じで、ナンノことかようわからへん向きもあるが、なんとなくわかるような気もして、心の中でゴワゴワとアンティーク感がどよめきつつ、語る刹那、得も言われぬ快感に襲われまんねんやわ。